非感染性疾患 NCDs

非感染性疾患 NCDs (Non-Communicable Diseases)

心臓血管病、がん、慢性肺疾患、糖尿病等の総称で全世界の死亡の原因の60%(3500万人)を占め、そのうち48%は心臓血管病、がん約20%、呼吸器系疾患約10%、糖尿病が3%を占めています。低・中所得国では毎年800万人がNCDsで死亡しており、今後10年以上増加し続けることが予想されています。
このことから、世界保健機構(WHO)は 低・中所得国やNCDsの頻度の高い地域に焦点を合わせ、国際的NCDs活動計画の目的を達成するため、NCDネットを創設しました。また、2009年に世界心臓連合(WHF)は国際糖尿病連合(IDF)、国際対がん連合(UICC)と、2010年には国際対結核肺疾患連合(The Union)が合流し、全体として170カ国、880の会員組織からなるNCDアライアンスを形成しました。
NCDアライアンスの活動により、2011年9月19-20日、米ニューヨーク国連本部で、世界30カ国の代表者が国連サミットを開催しました。本サミットは、国際的、国内的レベルの努力により、数百万の人々の生命を救いNCDsによる社会的、経済的な脅威を取り除くことが期待されています。
NCDsは、喫煙、食習慣、運動不足などの日常生活因子、高血圧、高血糖、高脂血症などの身体的因子、うつ病、不安、急性・慢性ストレス等の社会的・精神的因子との関連が深く、NCDsの予防にはこれらの危険因子を除去することが重要です。